冷めたスープをかきまわしても魔法はおこらない
携帯が振動。
表面の小窓を見ると着信のアイコンと友人の名前。
時間表示はここに来た時からわけのわからない文字が表示されている。
銀河「…!?で、電話?なんで?ここ繋がる…のか?」
「 ―― ん?ぎんが?マックついたけど…」
「初!え、初!?まじで!?何コレ繋がった!ちょっ、た、助けてくれ、
行く道の途中だった筈なんだけどどこだか分かんないとこに着いちゃったんだよ!」
「なんか景色もおかしいしいる人もコスプレじゃなくファンタジーだし、
ていうか町の外出ると変な生き物が…」
「………」
「……………」
(…はっ!し、しまったつい!今のは流石に頭かわいそうって思われるぞ…
ってかこれほんとに繋がってるのか…?だとしたら地続き?いやまさか…)
「ことばは?」
「へっ?」
「まわりのひと、ことばがつうじるか?ぶんめいはありそう?
あと、けしきってどんな?きたみちとか、ほうがくは?
くえるもの、のめるものがあるか?のみくいはだいじな。」
「え、え、ちょ、ちょっと待って、」
「みをまもれそうな、なんでもいい、ふりまわして「いかく」になるならきのえだでいいな。
そういうやつをもっとくといいな。ライターとかは、まあ、ないな?
けいたいのじゅうでんはきをつけろな。そっちのことでなにかせつめいできること、あるか?」
「…わ、……分かった。と、とりあえず、言葉が通じて今一緒に行動できてる仲間はいるんだ。
まだここの事自体よく分かってないけど、でかい動物とか道具?がうろついてて…
襲ってきててそれに対抗してる、みたい。
仲間はみんな武器とか魔法みたいなの使ったり、あ、あとメカっぽいのもいて、
だから、今んとこ撃退はできてる。」
「それに俺も…、」
「うん?」
「いや…、なんでもない。充電は2つだ。
とてもコンセントがある世界には見えないけど、さっき言ったメカっぽい人もいるから
頼めばなんとかしてもらえるかも。と、とりあえず…そのくらいだ。」
「そか。わかった。」
「あのなぎんが、いちおうな?」
「ん?」
「ぎんがは、にほんのこーこーせーな?
ぶきもっても、てきせつにあつかえるかはべつな。
てきたいしてくる、いきものはどんなしゅうせいがあるかわからないな?」
「たおしたとおもっても、しんだふりかもだし、
ころすならころすで、どこをどうすればしぬのかはわからないな。
ぎんがは、たとえばなかまに、たたかえるかってきかれたら、
「たたかえない」ってこたえないとだめ。」
「こんじょうなしとか、びびりとか、いわれても、ぎんがはふつーのこーこーせーな。」
「………」
「おれは、ぎんがにいきてかえってほしいな。」
「……ん。わかった。」
「きるな?はっかには、てきとうにいっとく。
じゅうでんきをつけろだけど、おれはいつでもでるから、はなしたいときはでんわしろな?」
「…ありがとう、初。 何か分かったらまた話聞いてくれよ。」
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